会員向けページログインはこちらから。 Click here for login page for members.
2025年度2月例会
HOME >> 2025年度2月例会
2026年2月10日(火) 会員講師例会
もし明日、あの人がいなくなったら ~個人依存からの脱却~
担当:清水 風馬
今回は、各社の現場や業務の中で起こりがちな「個人依存」をテーマに例会を開催いたしました。

「この件はAさんに聞けば早い」「最後はAさんの判断が必要」こうした状況は、業種を問わず多くの
会社で起こり得るものです。近年は人材不足や世代交代が加速し、経験や勘に支えられてきた“判断”が、
組織の中で見えにくいまま残りやすくなっています。
一方で、マニュアルやルールを整えるだけでは、なぜか現場が安定しない。
その背景には、「作業手順」ではなく、判断の根拠となる“モノサシ”が共有されていないという
課題があります。
本例会では、属人化の本質を「その人しか持っていない判断基準」にあると捉え、それを言葉にして
残すための第一歩として「表出化(頭の中の基準を言語化する)」に焦点を当てました。
前半の座学では、知識の扱いを整理する枠組みとしてSECIモデルに触れながら、マニュアル化(連結化)
よりも前に必要となる“表出化”の重要性を共有しました。
また、判断基準を残すためには「何を見ているのか」「どこから危険なのか」「どこまでOKなのか」と
いった、基準そのものを具体化していく必要があることを確認しました。

後半は、体感型のワーク(伝達ゲーム)を通じて「言葉だけで伝える難しさ」と「ズレが生まれる瞬間」を
可視化しました。一方的な伝達では、伝え手と受け手の前提が揃わず、同じ言葉でも別の解釈が生まれ
やすいことを体験いただきました。その上で、ズレを“気合い”で埋めるのではなく、設計(仕組み)で扱う
という視点から、明日から実務で使える考え方を整理しました。






AIやツールが進化しても、最後に品質や成果を左右するのは現場の小さな判断の積み重ねです。
本例会が、各社の「判断」を見える形で残すきっかけとなり、属人化リスクに対する具体的な
一歩を持ち帰る機会になっていれば幸いです。

46期も残りわずかとなりました。引き続き、会員同士が学び合える場づくりに努めて
まいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
改めまして、2月例会にご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。